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●家串龍王権現

家串龍王権現は、明治6年の神社明細取調牒によると、「龍神社」と記され、祭神は綿津見命で祭日は11月16日と記されている。勧請年代は不明である。地元からは「龍王様」と呼ばれ、1月の「念仏の口開け」の日に平碆側の峠にある「ウネの松」とともに大わらじを吊るす場所でもある。龍王権現は家串の西の入口で、「ウネの松」は東の入口である。大わらじは家串を一跨ぎできるほどの大男がいると疫神に思わせ、悪病や災難から地区を守るために吊るすものである。同じものが魚神山にもある。



調査風景
家串龍王権現を調査。社殿はコンクリート造りの頑丈な社殿だ。 奥にある古い社へ行く。

龍王権現旧社への道
人形の風葬地。古い人形が土に埋もれながら散乱している。 なぜか小さな亥の子石を発見。何に使ったのだろう?まさかこれで亥の子をしたとは思えないが……。 旧社殿に行く道、社殿は崖の直ぐそばにある。

龍王権現旧社調査風景
古い社殿のすぐそばは断崖絶壁。50メートルくらいあるだろうか、非常に危険。 何年か前に崩れたところだ。旧社殿のある場所もいずれ崩れるのだろうか。

龍王権現
家串龍王権現外観。コンクリート造りだ。 家串龍王権現内部。

龍王権現旧社
旧社殿表面。今は中には何もない。

その他周辺にある物
旧社殿裏面。寄付者名が記されている。昭和40年ごろか? 毎年1月に大わらじを吊るす。
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