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ご挨拶〜
R.7.3.26
今日は!「あいなん交流会」のHPにようこそ。
愛媛県の西の端に位置する私共の母校である「南宇和高校」を巣立って半世紀を過ぎ、奈良に住みながら愛南町とを行き来している現在、時々町の中心に立って遠い昔、この町が人の往来が賑やかだった頃を、ふと思い浮かべる時が有ります。
あの家が○○ちゃんが住んでいた家だとか、あの小川で小鮒やドジョウを捕まえて魚釣りの餌を採って居たのを思い出します。
それ程自然に恵まれていたはずの山や川や町も一変し、住んでいる家の世代も変わり、落ち着いて町を散策する事はもう有りません。それでも僧都川や蓮乗寺川の一角では、今でも時々カワセミを見る事が出来ます。有難い事に、自然はホンの少しですが以前の自然を保っていてくれて居ます。
それは、故郷を捨てざるを得ない環境がいつの時代でも付いて回り、地元での生活圏を育んで行こうとする自分との葛藤が続く限り感じると思います。
手っ取り早く自分の生活を守る為に、都会へ出て行かないといけない宿命を、田舎で育った者には酷な場面が何度も出て来て、体験する度に自分自身が強くなった気分になって来ます。
その体験と、田舎で育って来た人との人生における違いは、不思議なくらい有りません。が、各自が実際に体験した違いが、自分は、自分はと言う、小さな狭い範囲の中に閉じ込めようとする焦りが、他人との違いを無理に作って見せているのではと思います。わずかな個々人の狭い自覚がそうさせます。この海と山と、更に川までにも包まれた大自然の中に生まれ育った幸せを、噛み締めて巣立って欲しい。
そして、何年も経ってから帰省した際には、友人、知人に大きな声で挨拶してやろう。
それが、愛南町で生まれた人の原点であるかの様に! 人は、個々人では生きられない生き物です。それで、時々群れの中へ埋没してしまおうとします。
一瞬だけ群れてそして明日から又、自分のカラーを出して仕事に没頭出来る事を期待して「あいなん交流会」の門を叩いて下さい!勿論、卒業生だけでなく愛南町に関わりが有るどなたでも!

あいなん交流会(近畿南宇和高校同窓会)会長
s.40年卒業生 河野  啓